令和6年12月8日㈰ 13:30~15:00
第二回近世日本の教育遺産群サポーター学習会を開催しました。
寒い中足を運んでくださりありがとうございました。
オンライン開催を活用し、足利会場と水戸会場で質問が飛び交いました。
2つのテーマについて、各40分ほどの講義を行いました。
講師:教育遺産世界遺産登録推進協議会 藤尾氏(水戸市歴史文化財課)
「水戸」という地名の由来から、徳川光圀が編纂を始めた大日本史、その編纂所である水戸彰考館、
また弘道館の役割、弘道館と偕楽園の関係についてご紹介しました。
合わせて、北関東最大の私塾であった日新塾にも触れ、
水戸市の教育遺産を知るにあたっての基本を紹介する講座でした。
質問コーナーでは、テレビドラマでお馴染み「助さん・格さん」は本当はどんな人だったの?
といった質問があり、講師からの回答の他に
オンライン受講されている方からも補足情報を頂きました。
講師:史跡足利学校事務所 研究員・学芸員 大澤氏
現存する日本最古の学校とされる史跡足利学校。
教科書にも載っている足利学校って、何がすごいの?
どうしてキリスト教宣教師は足利学校の存在を世界に知らせたの?
足利学校の隆盛から衰退、廃校から復元、そして未来へ伝える活動――
国宝や重要文化財にもなっている書籍からみた歴史的な立ち位置などをお話ししました。
学習会後は会場で参加された受講生に史跡内をご案内し、足利学校の存在を体感していただきました。
弘道館の正庁は「学校御殿」と呼ばれ、藩主来臨の際に使用されましたが、藩主の居宅は二の丸にある「屋形(御殿)」にありました。余談ですが、屋形は表・中奥・奥に分かれ、藩主は中奥で政務を執りました。
咸宜園は、儒学者であり漢詩人であった廣瀬淡窓(ひろせたんそう)が江戸時代後期に開いた近世日本最大規模の私塾です。淡窓以後も門下生らに引き継がれ明治30年(1897)に閉塾するまで5,000人を超える門下生が学びました。
著名な門下生には、
等がいます。
日新塾の教育者である加倉井砂山(かくらいさざん)は、その教育者としての評判が当時の水戸藩主徳川斉昭(とくがわなりあき)の耳にも入るほどでした。そして、斉昭から偕楽園内の好文亭で詩会が開かれた際には、読んだ詩がその場の出席者の中で一番だと斉昭に評されました。
また、著名な門下生でいうと、
等がいます。
貴重なご意見をありがとうございます。今後の学習会の参考にさせて頂きます。
当協議会としても、論語や和算等、当時の学問も是非お伝えしたいです!
「教育遺産群」という共通点の元にお集まりいただいた、全国にお住まいのサポーター様に
当協議会としても是非交流をして頂きたいと思っております。今後の活動の参考にさせて頂きます♪
次回は閑谷学校と咸宜園・豆田町の2本立てでの開講が決定しております!
今年度はサポーター制度が開始したばかりという事もあり、構成文化財の説明をメインにしておりますが、
教育遺産群に携わってきた魅力的な人物もたくさんいるので、是非今後紹介していきたいです!
この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。
今後はお伝えする時間の統一、チャット欄でのご案内を徹底してまいります。
「近世日本の教育遺産群」は藩校だけで構成されているものではないのですが、全国の藩校ゆかりの関係者や自治体が集う「藩校サミット」へ参加して、意見交換を始め、連携を進めております。また、今後は幕府の学校や個別の藩校、郷校、私塾等との連携を検討していきます。
この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
次回の開催日が決まり次第、みなさまにお知らせできるように努めてまいります。
次回開催は2月頃を予定しております。
世界最古の庶民のための公立学校「閑谷学校」、
日本最大規模の私塾「咸宜園」、その咸宜園を支えた学園都市「豆田町」とは?
次回も同じく2本立てでお送り致します♪
詳細が決まり次第、サポーターの方へメールでお知らせします。
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