「弘道館・偕楽園、足利学校、閑谷学校、咸宜園・豆田町」を世界遺産に
教育遺産世界遺産登録推進協議会は、平成24年11月18日、世界教育史上独自の発展を遂げたわが国の教育を象徴する「近世の教育遺産」の世界遺産登録を目指すため、近世教育遺産が所在する茨城県水戸市、栃木県足利市、大分県日田市の3市が設立した広域連携組織です。その後、平成27年5月31日、岡山県備前市が加わり4市となりました。
本協議会では、これまでの世界遺産にはない新たな種別の遺産「教育遺産」の概念を提唱し、産・学・官が一体となって、教育遺産の調査研究や普及啓発事業を進めています。
世界遺産を目指す主な構成資産

弘道館(茨城県水戸市)
弘道館は天保12(1841)年、水戸藩主徳川斉昭が創設した藩校です。 その建学の精神は、内憂外患の時代を念頭に置き、「教育によって人心を安定させ、教育を基盤として国を興す」というものでした。

足利学校(栃木県足利市)
足利学校の創設は諸説ありますが、鎌倉時代に足利義兼が創設した説が有力であり、国内で現存する最古の学校です。16 世紀半ばに来日した宣教師フランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」とヨーロッパに紹介されました。

閑谷学校(岡山県備前市)
寛文10(1670)年に岡山藩主池田光政が儒教による仁政を実現するために創設した、日本最古の郷校(学)です。 講堂は昭和28(1953)年に我が国の学校建築で唯一の国宝に指定され、昭和29(1954)年には周辺の津田永忠宅跡及び黄葉亭などを含め、国の特別史跡に指定されています。

咸宜園(大分県日田市)
咸宜園は文化14(1817)年、全国的に著名な漢詩人であり、儒学者であった廣瀬淡窓が天領日田の地に創設した私塾(学問塾)です。身分・階級制度の厳格な時代にあって、身分等の区別なく生徒を受け入れました。
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