令和7年7月2日から7月6日まで、大阪・関西万博EXPOメッセ「WASSE」にて開催された、
第3回日本国際芸術祭で、日本遺産「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」のPR活動を行いました。
出展ブースには、「大日本史」実物のほか、
近世の学びが生み出した多様な文化・芸術を紹介するパネルを展示しました。
日本最大規模の学校「弘道館」の創設理念を書き記した「弘道館記碑」の拓本も展示しました。
ブースでは、和算「裁ち合わせ」の体験ができるパズルの他、
現在使われている5つ玉そろばんの他、昭和中期まで使われていた6つ玉そろばんもご用意し、
国内外の様々な年代の方にふれあって頂きました。
令和7年7月4日(金)に、会場内セミナーステージで「教育遺産群セミナー」を開催しました。
講師:日本近世史学者 東京学芸大学 大石 学名誉教授
江戸の平和と文明をテーマに講演が行われました。
講演のなかでは江戸の庶民の学びの身近さの伝わる江戸小咄が紹介され、ユーモアある小咄やネズミ算の登場する小咄の紹介時には、観客席から笑い声や考え込む様子も。
実際に講師と学生たちで小咄にでてきたネズミ算を解いてみたというエピソードなど講師の経験談が語られる場面もありました。
ほかにも歌舞伎などの江戸の文化芸能にも触れるなど、国際芸術祭らしい講演となりました。
対談には、教育遺産世界遺産登録推進協議会の会長である高橋靖水戸市長(右から三人目)、副会長の長﨑信行備前市長(右から2人目)、同じく副会長の椋野美智子日田市長(一番右)、副会長代理の大島一彦足利市教育長と、セミナーの講師を務められた東京学芸大学の大石学名誉教授が登壇いたしました。
対談では、各市の教育遺産群や魅力、観光活について、また、日本遺産を教育現場で活用している事例について等お話頂きました。大石名誉教授からは「教育遺産群」が持つ「身分を超えた主体的な学び」という特徴と各市の教育の取り組みとの類似点について、「これからも継続して頂きたい」とのコメントを頂戴しました。
セミナーの最後には、書道パフォーマンス甲子園7回連続出場の実績を誇る、
水戸葵陵高等学校書道部による書道パフォーマンスが披露され、
ステージをめいっぱい使った大迫力の作品を書き上げました。
(※7月27日(日)令和7年度書道パフォーマンス甲子園優勝)
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