令和7年10月4日(土)13:30~15:00
令和7年度第一回近世日本の教育遺産群サポーター学習会「弘道館入学体験」が、
日本最大規模の藩校である弘道館で開催されました。
徳川幕府最後の将軍である徳川慶喜も学んだ至善堂で、論語や和算に触れました。
今回講師を務められたのは、
弘道館主任研究員である小圷のり子先生と、同じく弘道館研究員の瀬戸祐介先生です。
弘道館にまつわる、「人能く道を弘む」や「芸に遊ぶ」など、
孔子先生(瀬戸先生)と小圷先生に続き素読を繰り返しながら、意味を学びました。
また、一節に出てくる「仁」という言葉に対し、
孔子先生と小圷先生による解説があり、受講者のみなさんも熱心に耳をかたむけていました。
会場では江戸時代の論語の本「論語(朱熹集註)」を実際に手にすることもでき、
当時の気分を味わう事ができました。
塵劫記の中から「俵杉算(たわらすぎざん)」と「油分け算(あぶらわけざん)」について
和算先生(瀬戸先生)と小圷先生に解説いただきました。
和算「俵杉算」「油分け算」 ←問題はこちら
論語の時と同じく、江戸時代の和算の本「塵劫記(じんこうき)」の実物が会場に回されました。
今回受講された方から、「油分け算」の別の解き方をお送り頂きましたので
是非ご覧ください↓
弘道館で受講された方限定で、学習会終了後に八卦堂ツアーが行われました。
八卦堂に行く道中も、文館や孔子廟、鬼龍子についてなど、小圷先生の丁寧な解説付き。
受講者の方の質問にも1問1問答えてくださいました。
通常は非公開の、弘道館の創設理念を記した「弘道館記碑」を特別に見せていただきました。
高さ318cmを誇る巨大な弘道館記碑は迫力満点。
小圷先生からは、空襲と震災で大きな損傷を受け、修復を経て今に至る経緯を教えていただき、
受講者の皆様からは驚きの声があがっていました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
こんな学習会を開いてほしい、これが知りたいなど、
アンケートに書き切れなかったご感想もお気軽に事務局までご連絡ください。
次回は令和8年2月を予定しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。
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